日本ハムのドラフト5位望月大希投手(22=創価大)が、同期投手陣に負けじと1軍舞台での活躍を目指している。1月の新人合同自主トレ期間中、ともにブルペンで投げていた育成ドラフト3位長谷川をはじめ、ドラフト1位河野、4位鈴木健の同期3投手は1軍同行を続けている。「気にしていないといえばうそになるけど、特別気にしているわけではない。しっかり力をつけて1軍に」と、千葉・鎌ケ谷で練習に励んでいる。

オープン戦では貴重な経験を積んだ。新人5投手全員が本拠地デビューを果たした3日、巨人戦(札幌ドーム)に6回から3番手で登板。先頭の昨季セ・リーグMVP坂本を、初球の外角低めへの直球で中飛に封じた後、石川、岡本に連続安打を打たれたが、後続を断ち切った。1回無失点に「1軍の打者に投げられたことは、この先プロとしてやっていく中でいい経験になった。無失点に抑えられたことはよかった」。7日阪神戦(甲子園)でも1イニングを3者凡退の無失点と、1軍での2試合は自信となった。

最大の特長は投球フォームにある。大学の先輩ヤクルト小川をまねたという左足を大きく上げ、187センチの長身から投げ下ろすという独特なものだ。「自分の武器は角度なので、どのくらい通用するのか。これから2軍でもっと力をつけないといけない」。1軍のマウンドを見据え技術を高める。【山崎純一】