阪神は3日、新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査を受けた小幡竜平内野手(19)から陰性反応が出たと発表した。

球団からの検査は3月26日深夜に陽性反応が確認された藤浪、伊藤隼、長坂に続く4人目だった。2日時点で発熱していた小幡はすでに平熱に戻ったといい、倦怠(けんたい)感等の症状もないという。今後は大事を取って、選手寮での自室隔離を継続。引き続いて西宮保健所の指示に基づき、経過観察や体調報告を続けていく。 プロ2年目の小幡は兵庫県内の病院で検査を受けたと前日2日に発表されていた。球団によると、小幡は藤浪ら3選手の陽性反応が出る前の3月24、25日に選手寮内の食堂で同じく寮生の長坂と食事。27日に西宮保健所から濃厚接触者に指定され、経過観察などを続けていた。4月1日夜に37度2分の発熱。2日朝には37度7分の発熱と倦怠(けんたい)感があったため、同保健所に連絡してPCR検査を受けた。現在は他の寮生も生活する西宮市内の選手寮で隔離されていた。せきや味覚などの異常はなかった。

球団は3月26日に選手寮を消毒したが4月2日午後、再び消毒を実施。食事方法も27日以降は食堂にとどまる時間を少なくするため、各自のオーダー方式から定食形式で配膳する形にしていたが、小幡の検査を受け手全員各自の部屋で食事をとる方式に変更されていた。入浴もこれまで以上に時差をつけるようにされていた。

松尾広報部次長は2日、他の寮生についても「全員隔離です。小幡と同じレベルの隔離を(各自の部屋で)全員やっている」と説明。2日時点で体調不良を訴えている他の選手はいなかった。また、陽性反応が出た藤浪ら3選手は3月14日に球団外の人物を含む10人以上で会食していたが、松尾次長は小幡について「行っていない」と明言していた。

チームは3月27日から活動を休止中。今月1日までだった休止期間は「当面の間」に延長され、少なくとも8日までの活動休止が決められている。もし小幡に球団から4人目の陽性反応が出ていれば、1つのメドでもあった9日再稼働にも大きな影響が出ていた可能性があった。