阪神植田海内野手(24)が遊撃争いを勝ち抜くため、グラウンド内外で成長中だ。7日、甲子園で約2時間半の自主練習を行い、オンライン取材に応じた。昨季は代走の切り札として12盗塁をマーク。今季はレギュラー奪取を目標に掲げる。課題とする打撃面については「今はフルスイングすることを意識してやっています」。3月中旬の練習試合では満塁弾を放つなど好感触をつかんでおり「その感覚を思い出し、継続しながらやっています」と明かした。

昨年11月には選手寮を離れ、1人暮らしをスタート。当初は自炊生活に「ご飯を炊いたことがない」と不安も漏らしていた。しかし現在はインスタント食品を極力避け、野菜を多くとるなど栄養管理にも気を配っているという。「今は全部(レシピを)見たら作れる」と、料理の腕前も成長中だ。

遊撃争いは木浪、北條の2人が大きくクローズアップされる。普段はあまりニュースなどの情報を入れないと言うが、2人の記事を目にすることもある。「『オレも頑張ろう』という感じです」と静かに闘志を燃やす。先が見えない日々が続くが「限られた練習時間でしっかりレベルアップして、開幕時にはMAXでいけるように」。日刊スポーツのブレーク候補企画で野手1位に選ばれた24歳が、ファンの期待に応える。【奥田隼人】