開幕ダッシュは北條“サマー”に任せろ! 阪神北條史也内野手(25)がオンライン取材に応じ、最短6月19日開幕の方針をプラスに捉えた。

これまで春季キャンプではMVPに輝くなどアピールを見せるも、春先の成績が振るわないことが多かった。しかし、今年は開幕が遅れ、得意な夏がすぐにやってくる。「僕的にはイメージはいい。寒いより暑い方が好きだからじゃないですかね」。要因を問われ、少し考えながら笑顔で答えた。

成績を見れば、夏男ぶりは顕著だ。昨季は月間打率は7月に2割9分2厘、8月は3割1分7厘と結果を残した。「誕生日も7月。体が動くという実感はあります」。定期的に体の数値を測る「InBody」測定でも「体脂肪とか筋肉量とか、夏が一番いい数字が出る」と明かした。3季連続準優勝などで聖地を沸かせた高校時代も、3年夏に甲子園で打率4割、4本塁打。夏は北條の季節だ。

この日は甲子園で自主練習に参加。フリー打撃などで約3時間、汗を流した。限られた練習時間の中でスイング量や質を意識。「1球、1球、意識高く『こうして振ろう』と思いながらやっています」。今季の開幕自体を不安視する気持ちもあったというが、日程の方向性も定まり「自分の中で吹っ切れた」とキッパリ。目標を全試合出場や自身初の規定打席到達に置き、気温の上昇とともに調子を上げていく。【奥田隼人】