広島一岡竜司投手(29)が16日、マツダスタジアムのブルペンで38球を投じた。これまで新球種の試投に費やした球数をなくし、実戦モードに切り替えた。今月末にも再開する実戦登板に向けて、投球の強度、質を高めていく。

自粛期間が延びたことで新球スライダーの習得を目指したが、6月中の開幕を目指すことが決まったことで封印を決意。「開幕日がある程度いつと言われてる中で急いでつくる球種でもない。(フォームや投球を)崩してもいけないので、スライダーとは今日でさよならしました」と笑った。

新球種との決別で、気持ちはシーズンに向いている。「選手としては(開幕日に)合わせないといけない。(実戦形式再開も)すぐにオープン戦と同じ強度は難しいと思うけど、みんな同じ条件でやっている。それだけ早く野球ができる、とプラスに考えてやっていきたい」。開幕までの限られた調整期間で結果を残し、期待される勝ちパターン入りをつかみ取るつもりでいる。【前原淳】