中日は17日、ナゴヤ球場で行っている自主練習で投手と野手の「対戦」を解禁した。

3月下旬から投手と野手を各2班ずつに分けた上、練習エリアを離して各班同士が交わらないように行ってきたが、フリー打撃で投手陣による打撃投手を再開。調整段階が上がり、見守った与田監督は「多少実戦に近いことをしていかなければならない。でも日々(状況は)変わるから、いついつまでこうするというのは分からない。感染しないようにというのが最優先」と説明した。

自主練習は3月下旬から投手2班、野手2班に分け、4月中旬からは各班で2人1組ずつに小分けし、さらに約1時間30分に短縮していた。新型コロナウイルス感染予防のため「3密回避」を続け、投手のブルペン投球に合わせて野手が打席に立つことも禁じてきた。緊急事態宣言が解除された上、開幕が6月半ばから下旬という通しも出てきたことから練習形式も少しずつ平常時に近づけていく。

ナゴヤドームで自主練習を続けてきた大島も対戦解禁に合わせてナゴヤ球場に合流。昨季最多安打のベテランは吉見と対戦し、25スイングで柵越え3本を放った。「ある程度、球を捉えている。外で打つのは気持ちいい」。続いて打席に立った高橋も「もう少し(ポイントが)ずれるかなと思ったが、意外と感触は普通」と手応えを口にした。

前日16日までは多くの選手がTシャツ、ジャージーなどだったが、この日からユニホームを着用。大島は「ジャージーよりピシっとくる」と歓迎した。この日は屋外でのフリー打撃再開にもなり、18・44メートルをより意識して竜ナインの目の色が変わった。