ソフトバンクが6月中のプロ野球開幕に向け、早くも実戦モードに突入する。19日からペイペイドームで投手と野手合同の練習を再開することになった。

これまでは投手、野手を分離した自主練習だったが、19日から21日までの3日間で実戦形式のシート打撃も盛り込む予定だ。森浩之ヘッドコーチは「19日の練習からは今よりも一段階、さらにレベルを上げていくということ」と説明。福岡県では緊急事態宣言が解除されていた。

工藤公康監督を含め、1軍コーチ陣も2グループに分け練習参加する。新型コロナウイルス感染予防で「3密」を回避するためチームは2分割。午前8時スタートの「午前組」と午後2時からの「午後組」に分かれ、ほぼ同じメニューでそれぞれ約5時間のトレーニングに励む。各組をまたいでの参加はできない。15日からのクールではようやく打撃投手も登板。野手陣はドーム内に快音を響かせた。練習着もジャージー姿から「ユニホーム着用」となって気持ちも高めてきたが、さらに練習強度を増して調整に挑む構えだ。投手陣の打撃登板、シートノック、投内連係プレーも組み込まれる予定で、一気にキャンプ終盤のチーム像に近づけるつもりだ。

22日に予定されているNPBの12球団代表者会議で「6月開幕」が明確になれば、さらにギアは上がることになる。早ければ23日からペイペイドームで全体練習を開始。4勤1休のペースで5月を終了すると、6月からはシーズン仕様となる「6勤1休」で開幕に備える方針だ。待ちに待った開幕へ、工藤ホークスが急ピッチでチームを仕上げていく。