中日は21日、1軍を午前、午後の2班に分けて本拠地ナゴヤドームで「グループ練習」を再開した。最短6月19日の開幕に向けてナゴヤ球場での「2人1組自主練習」から段階を上げ、投内連係などチーム練習も行った。与田監督は代表取材に対して「本球場を使って伸び伸びやって(選手たちが)明るく見えた」と話した。

感染リスクを考慮して2班に分けたとはいえ、投手も野手も混在するチーム練習は4月15日のナゴヤ球場以来。ローテーションの柱として期待される柳は「野手と一緒に練習したり、投手の人数が増えたことで開幕が近づいているなと思いました」と長いトンネルから抜け出しつつあることを実感した様子。ただ「練習量も落ちていたし、(スタミナ強化面など)しっかりやっていかないと」と課題を明確にした。

フリー打撃を行った平田は「久しぶりの広い場所での練習だったので、いつも以上に疲れが出ました」と感想を語った上で「まだ手ごたえとかそういう段階ではないと思う」と柵越え2本に止まった打撃内容の自己評価は先送りした。

練習方法が前進したとはいえ、投打の主軸に限らず調整の難しさに直面している状況に変わりはない。それでも与田監督は段階を踏む意向で「12球団ともに準備が足りないところはあるだろうが、感染に気をつけ、けがに注意しないといけない。慎重にやっていきたい」と当面の基本方針を示した。