＃開幕を待ちわびたファンへ－。6月19日のシーズンスタートへ仕上げの登板に臨んだ若手投手が、初の開幕ローテーション入りを確定させた。DeNA平良拳太郎投手（24）、中日梅津晃大投手（23）が投げ合い、ともに5回を投げて1失点。それぞれが持ち味を発揮し、開幕3戦目のマウンドへ準備を整えた。

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2年目の梅津が三振の山を築いた。2回にロペスに1発を浴びてスイッチが入った。17年首位打者の宮崎敏郎内野手の空振り三振から、3回の梶谷隆幸外野手まで5者連続。最速152キロの直球とスライダー、フォーク、カーブを丁寧に投げ分け、5回を2安打1失点、6三振を奪って初の開幕ローテ入りを確定させた。

「最少失点で抑えられたことが一番よかった。前回よりアピールできた。まだ言われていないですが、ローテに入って投げるつもりで（開幕へ）準備したい」

4回4失点だった7日西武戦（メットライフドーム）後、チームを離れて名古屋で2軍練習に合流した。門倉健2軍投手コーチの「左足をしっかり上げる意識をしろ」という助言を思い出し、この日はホセ・ロペス内野手の1発以外は変化球を低めに集められた。

2回の打席では珍プレーを披露した。2死一、二塁でフルカウントまで粘り、7球目を会心の流し打ちもライトゴロに。「もっとしっかり走ればよかった。恥ずかしい。でも球数をたくさん投げさせたかった」。先発投手なら9番打者として打席に立つ機会が増える。走塁は猛省も、シーズンを見据える気持ちが生んだ一打だった。

18年ドラフト1位でDeNA上茶谷大河投手、ソフトバンク甲斐野央投手と「東洋大150キロトリオ」として注目された。しかし1年目は右肩痛で出遅れ、8月に1軍昇格。6試合で4勝1敗だった。「今年はルーキーじゃない。大野（雄）さん、柳さんのように1年間投げる気持ちを持っていきたい」。開幕3戦目の21日ヤクルト戦。東都時代に慣れ親しんだ神宮のマウンドに、プロとして初めて上がる。【伊東大介】