阪神糸井嘉男外野手が広角に打ち分け、今季初猛打賞と気を吐いた。

開幕2戦の1番から、打順組み替えで初の3番に入った。4回の第2打席、先発サンチェスの外角151キロ直球を逆らわずに左前へ。6回は高め149キロ直球を引っ張り、一、二塁間を破った。投手が代わっても勢いは止まらず。8回には左腕中川から左翼前へ3安打目を放った。

前日20日のマルチ安打に続く、固め打ち。自身の調子は上向きも、なかなか打線がかみ合わない。「ヒットが出ているのはいいことだと思いますけど、それがチームの勝ちにつながってないので」。試合後は悔しさをにじませた。

矢野監督は好調の選手に糸井の名前を挙げ、ベテランを評価した。開幕が約3カ月遅れたことにより、超人の得意な夏がすぐにやってくる。昨季も気温の上昇とともに、6月から7月、8月へと打率はグングン上昇。今季は好スタートから、さらに加速していく。「明後日から球場も(相手)チームも変わるので、気持ちを切り替えて戦っていきます」。暗いチームの中で、背番号7が、次カードでも打線をけん引していく。【奥田隼人】