ヤクルト山崎晃大朗外野手(26)が、適時打2本を含む今季初の猛打賞をマークした。「タイムリーが出たのは、チームとしてよかった」と振り返った。中堅手で2試合連続スタメンに起用した高津監督の期待に、打撃で応えた。

2-0で迎えた初回2死二塁、カウント1-1から阪神の先発ガンケルの144キロ直球を左前へはじき返し、さらに1点を追加した。「みんながイケイケな雰囲気をつくってくれて、流れに乗れてよかった」。

5回1死満塁では、カウント2-2から阪神守屋の高めに入ってきたフォークを捉え、左前打とし1点を挙げた。「レギュラー争いに食い込んでいかないといけない。チャンスをもらった試合で、持ち味を出せるようにしたい。相手が嫌がる攻撃をするのが仕事なので、食らいつくだけ」と話した。

開幕が延期になり自主トレ期間には、主に戸田球場で2軍の畠山コーチ、大松コーチから徹底的にしごかれた。時間が限られていた中でも、ティー打撃などで練習量を確保。「思い出したくないレベルの練習をしました」と苦笑い。それでも厳しい時間を積み重ねたからこそ、シーズン開幕後の活躍につながっている。「今は(練習を)やっておいて良かったと思っています」とまだまだ打ち続けるつもりだ。