阪神秋山拓巳投手は6回3安打3失点の粘投で今季初勝利を手にした。最後は叫んだ。再度1点リードをもらった6回表無死一塁、4番村上を外角フォークで二ゴロ併殺打に仕留める。2死。99球目のフォークで5番西浦から空振り三振を奪うと、力強くガッツポーズした。

「立ち上がりや、味方に点を取ってもらった後の失点など、反省点の多いピッチングでした」。

1回は2四球から村上の先制打と野選の間に2失点。味方打線が逆転した直後の5回には先頭の8番西田に同点ソロを許した。それでも最後はなんとか我慢。矢野監督から「先制された中でも6回まで投げてくれたのは大きかった」と労われた。

前回1日中日戦は5回途中6失点。相次ぐ雨天中止で登板が飛び、2軍戦を経て満を持してのマウンドだった。「2回以降は立ち直れたことをプラスにとらえて、また次の登板に向けて頑張ります」。今季3戦目で初白星。一気に勢いづきたい。