西武は13年夏の甲子園優勝投手の高橋光成投手が先発。

同年センバツV左腕のロッテ小島と投げ合った。5回に暴投で先制され、6回には井上に本塁打を許し3敗目を喫したが、7回途中で交代した小島に対し、高橋光は7回120球を投げ切り、8安打2失点と試合をつくった。

 

◆高橋光の投球 高低、内外ともにバランスよく投げ分けた。時折フォークボールが浮くこともあったが、捉えられることはなかった。井上に打たれた本塁打は真ん中高めのスライダーで失投だった。投球の9割以上を真っすぐとフォーク、カットボールが占めた。

 

◆甲子園春夏V腕対決 浦和学院2年の時に13年センバツで優勝したロッテ小島が、同年夏の甲子園を制した西武高橋光(当時前橋育英2年)と先発対決。同じ年の甲子園春夏優勝投手がプロで先発対決するのは公式戦3度目。過去は40年3月17日に野口二郎(翼=中京商で38年春V)と天川清三郎(南海=平安中で同夏V)が引き分け、52年5月24日に大島信雄(名古屋=岐阜商で40年春V)と真田重男(阪神=海草中で同夏V)が投げ合い大島●、真田○。なお、日本シリーズでは90年第3戦で渡辺智男(西武=伊野商で85年春V)桑田真澄(巨人=PL学園で同夏V)が対戦し、渡辺智○、桑田●がある。