日本ハム中田翔内野手が、キング独走の3試合連続アーチを放った。同点とした直後の1回1死二塁。荒れ気味の楽天弓削のカーブ116キロを捉えた。

左中間席の深いところで弾む、決勝18号2ラン。「難しいカーブだった。しっかり引き付けて打てた」。打った瞬間、スタンドインを確信した観衆が拍手で盛り上がった。18本塁打、59打点でリーグトップをひた走る。楽天浅村の前でハッスルしたが「意識したらダメ。順位は意識せずにやっていきたい。まだまだバットを振っていて状態がいいとは思わない」。12日ロッテ戦では自己最多の1試合6打点など量産中だが、満足していない。今月5度目の勝利打点を挙げた。「僕にとって、すごく大きなもの。打点はみんなの協力あってのことなので1打点、1打点に価値がある。大事な試合が続くので、最後まで諦めない姿勢を見せたい」と思いは強い。栗山監督は「(決勝弾は)大きいよね、先っぽでしょ、あれ」と称賛した。上位進出へ、主砲の一振りが起点になる。【田中彩友美】