阪神上本博紀内野手は持ち前のスピード感とパンチ力を取り戻して、1軍に帰ってきた。18日に出場選手登録され、「2番二塁」でスタメン出場。1回1死、左腕メルセデスからいきなり左中間二塁打を決めた。カウント2-2から低め144キロ直球を力強く仕留め、俊足を飛ばして楽々二塁を陥れた。

今季は開幕1軍から11試合出場で19打数1安打と苦しみ、7月17日に登録を抹消されていた。真夏の鳴尾浜で状態を上げ、1カ月ぶりの1軍再昇格。本来の姿を取り戻しつつある。この日は6回にも先頭で右腕大竹の141キロ直球をとらえ、三遊間を割った。アウトになったが、次打者大山の打席で二盗も試みた。

矢野監督は上本について「いい形でスタートを切れた。またチャンスはあると思う。頑張ってもらえたら」と期待する。チームは糸原が右手骨折で離脱後、二塁を固定しきれていない。2戦連続完封負けした一戦。34歳ベテランの復調は少ない朗報の1つとなった。