西武で初登板初先発の内海哲也投手(38)が2発に泣き、732日ぶりの白星を逃した。

6回3安打4失点(自責3)で降板。6回で92球投げ切り、7回の攻撃で2点差に詰めよったが、勝利投手の権利は得られなかった。0-0で迎えた4回1死一、三塁でオリックス5番ジョーンズに初球を左翼席へ運ばれ、痛恨の先制3ランを被弾。前打者の中川を打ち取った投ゴロを、自身の送球エラーでピンチを広げた直後だった。3回までは完璧に近い無安打投球を披露していただけに痛い1発となった。

6回にも再びジョーンズに初球をスタンドへ運ばれた。それでも次打者杉本を、この試合4個目の三振に打ち取り、史上56人目となる通算1500奪三振を達成。巨人時代18年8月21日DeNA戦以来の白星で通算134勝目とはならなかったが、プロ20年目でまた1つ新たな記録に到達した。

降板後のコメントは以下の通り。

「マウンドに上がる前は、緊張しました。しっかり要所要所を抑えていかなくてはならないところでジョーンズ選手に2本打たれてしまった。外国人選手に対する初球の入り方を気を付けなくてはならないことは分かっていましたが、それが力みにつながってしまい、結果的にチームに迷惑をかけてしまいました。1500奪三振については、ここまでがんばって積み上げてきた数字なので、素直にうれしいですが、勝っている状況で達成したかったです」