プロ野球独立リーグ、BCリーグ新潟の足立尚也内野手(31)がリーグ通算500本安打へ、あと1本に迫った。27日のホーム群馬戦(15○3)に3番・指名打者で出場し2安打。大台到達に王手をかけた。ホーム福島戦を翌日に控えた28日の練習では、500本安打達成に向けて意欲的に打撃練習に励んでいた。

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準備はすっかり整っていた。足立は、いつでも通算500本安打を達成させる構えだった。前日の群馬戦で2安打し迎えた28日の練習では、リラックスした顔つきは変わらない。フリー打撃でも全身から力を抜けていた。ゆったりした姿勢で14スイング。「ここ最近はコンタクトを意識している。(ボールの)コースに対して、しっかり芯で捉えて広角に打ち分けている」。今日29日のホーム福島戦での大台到達へ、スタンバイは完了した。

「『できればホームで決めたい』という気持ちはある。明日(29日)で決められれば恩返し、という形になる」と足立は話した。11年に新潟に加入して10年目。節目のシーズンに、節目の安打数をホームで決める意欲は十分だ。昨季まで通算543試合に出場して1742打数486安打。今季は21試合に出場し、42打数13安打。通算500安打にあと1本に迫った。「会心の当たりはないと思う。H(安打)さえつけばいい」と、節目の1本はどんな形でも安打にする意欲を見せた。現在の打率は3割1分で、このままシーズンを乗り切れば3年連続の3割越えにもなる。

27日の群馬戦は3番・指名打者で先発して15-3の大勝に一役買ったが、今季は“ワンポイント”の代打起用が多い。しかし、どんな形で起用されても与えられた役割を果たす。「今年は代打など大事な場面で起用される。その中で結果を出せれば」と言う。目標はリーグ優勝。足立は「貢献したい」と大台を目前にしてもフォア・ザ・チームを口にした。【涌井幹雄】