楽天が前夜の劇的逆転勝利の流れを生かせず、今季5度目の完封負けを喫した。4カード連続の負け越しで4位日本ハムと1ゲーム差となった。貯金は2。

いきなり痛いミスが出た。初回無死一塁、先発松井が一塁へけん制悪送球。ボールがファウルゾーンを転々とする間に一走大田を三塁へ進塁させてしまった。1死三塁から日本ハム西川、中田に連続適時打を許し2点を先制された。

前日2日の同戦で3点を追う9回に7連打で5点を奪った打線は、4投手の継投の前に、ルーキー小深田の1安打のみ。三塁も踏めなかった。

三木監督は「昨日からの流れがある中で、立ち上がりにけん制の悪送球などでミスをすると、こうなる。流れが完全に向こうのペースになってしまった。打線もそうですけど、初回のあのプレーが痛かった」と松井のけん制悪送球を指摘。4回以降は7回まで無安打に抑えた左腕に「いい部分ももちろんありますけど、ミス、防げるところ、投げきれないボールが多いと試合のいろんなところを左右してくる。本人もそんな気持ちでは投げてないでしょうけど、意識していることが出来てこないと、というところ」と求めた。

▽楽天松井(7回4失点で2敗目)「(けん制悪送球は)自分の技術不足。リズムが悪くなり、そのまま引きずって投げてしまった」

▼楽天はルーキー小深田の1安打だけ。新人の安打だけで無安打を逃れたのは、18年5月5日ソフトバンク戦のオリックスが福田周平の1安打で阻止して以来。