右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折から復活した阪神糸原健斗内野手(27)が4日、1軍に合流した。この日巨人戦(甲子園)の試合前練習は、甲子園球場の室内練習場で行われ、ノックや打撃練習を行った。矢野監督とも話し込む姿も見られ、元気な姿で戻ってきた。

糸原は球団広報を通じて「リハビリ中に支えていただいたトレーナーの方々や、自分に携わってくれたすべての方々に感謝していますし、しっかりチームに貢献できるように全力で頑張っていきます」とコメントした。

7月22日の広島戦(甲子園)で負傷して、翌23日に出場選手登録を抹消。地道にリハビリを続け、本人も「かなり回復が早いです」と話しており、43日ぶりに1軍へ戻ってきた。負傷前まで26試合に出場して打率3割1分、2本塁打、8打点。首位巨人との4連戦を前に、頼れるキャプテンが戦線復帰した。

<阪神糸原の経過>

◆7月22日 広島戦(甲子園)で右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折。5回1死の打席を迎える際に代打北條を送られて途中交代した。翌23日に出場選手登録を抹消。

◆7月28日 大阪市内の病院で「右手有鉤(ゆうこう)骨の骨部分切除術」を無事に終えた。

◆8月1日 鳴尾浜でリハビリを開始。外野での軽いジョギングやウエートトレーニングで調整

◆8月4日 キャッチボールを再開。術後初めてのスローイングで、約20メートルを投げた

◆8月6日 守備練習を再開。鳴尾浜で全体練習に参加し、打撃練習で二塁の守備に就いた。送球はしなかったが打球を処理。

◆8月7日 二塁でノックを受け、26球を無難に処理。室内練習場では片手でのティー打撃も行った。7月28日の手術から10日が経過し「自分の中でも早いかなというくらいの回復ぶり」と話していた。

◆8月20日 置きティーを使った打撃練習を始めた。鳴尾浜の室内練習場で硬球ではなく、テニスボールを打ち返した。

◆8月23日 屋外ティー打撃を再開。「(強度も)7割から8割くらいで、痛みもなく振れていた」

◆8月29日 屋外フリー打撃を再開。42スイングで左中間へ強いライナー性の当たりを連発。

◆8月30日 鳴尾浜でシートノックに参加。二塁で打球を受ける

◆9月1日 ウエスタン・リーグ広島戦(鳴尾浜)で41日ぶりに実戦復帰。「2番二塁」で先発し、2打数1安打1四球

◆9月2日 同リーグ広島戦(鳴尾浜)で2試合連続「2番二塁」で先発。降雨ノーゲームとなったが、第1打席で二塁へ内野安打。平田2軍監督は「ファームに来て糸原は足が速くなってる」と評価した。

◆9月3日 同リーグ広島戦(鳴尾浜)で3試合連続「2番二塁」で先発。実戦復帰初のフル出場で4打数1安打1四球で復帰3戦で3試合連続安打。矢野監督は同日1軍のヤクルト戦後に「明日(4日)上げようと思います」と明言。

◆9月4日 43日ぶりに1軍へ合流