阪神矢野燿大監督(51)が6日、藤浪晋太郎投手(26)を次回も先発させる予定であることを明言した。

藤浪は前日5日の巨人戦(甲子園)で5回途中11失点の大乱調。試合後、今後について「それは分からない」と話すにとどめていた指揮官は、一夜明けて「もう1回は、と思っている。天気もあるし、それは断言はできないけど、いかそうとは思っている」と語った。

もちろん、今後天候が悪く中止が発生した場合はローテ変更が余儀なくされる。それだけに「現状は。先のことは分からない」と条件付きながら、球団の失点記録を更新してしまった背番号19に、もう1度先発チャンスを与える方針を示した。当初の予定通り、中6日で12日の広島戦(甲子園)に向かうとみられる。

藤浪はこの日の午後2時前、グラウンドに一番乗り。リリースを確認するように、中堅フェンスに向かって壁当てを続けた。突然の雨もあり、1度室内に向かったが、雨が上がると、再びグラウンドへ。福原投手コーチと2人で話し込む姿もあり、その後、キャッチボールを行った。

矢野監督は「晋太郎自身、いろんな思いがあるだろうし、昨日も言ったんだけど、通用している部分とまだまだ課題、勝つということを考えていくと足りないところがあるから、ああいう結果になると思う」という。8月29日の広島戦では5回途中4失点と苦しみ、2試合連続で5回完了までいかなかった藤浪にとっては“ラストチャンス”ともいえる。目指す逆転Vへチームにとっても重要なマウンドで、次回こそ結果を残したいところだ。【松井周治】