阪神ボーアが原采配に惑わされず、適時打を放った。

3点を追う7回2死一、三塁。右腕の大竹に対し1ボール1ストライクから甘く入ったスライダーを右翼へ大きなファウルを放つと、巨人は左腕大江を投入してきた。異例の交代だったが動じず、2球ボール球を見極めてフルカウントから三塁手のグラブを弾く強烈な適時安打。「2ストライクからの、あのような継投は初めてだったけど、集中を切らすことはなかったよ。良いところに飛んでくれてよかったね」。この打席の前まで対右腕の打率2割6分6厘に対し、対左腕打率は1割8分8厘だったが、苦手の左腕を攻略した。

5回は右寄りに守るボーアシフトの裏をかいた。通常なら三塁ゴロの打球で内野安打。8月26日中日戦以来10試合ぶり、今季11度目のマルチ安打で気を吐いた。