ロッテ沢村拓一投手(32)が、巨人からの移籍初日にいきなりの衝撃デビューを果たした。

1点リードの6回。「ピッチャー、沢村」のアナウンスに、割れんばかりの拍手。心を震わせながら、マウンドへ向かった。

149キロ、153キロと球威ある直球を続け、日本ハム打線から3者連続空振り三振を奪った「ホッとしました。こういう展開だったので何とか後ろの投手にゼロで渡すことができて良かったです」。スタンディング・オベーションも発生し、井口監督も「スタンドの雰囲気がガラッと一変しましたね」と興奮しながら話した。

突然のトレードを通告され、その翌日に新しい場所で結果を残す胆力に、スタジアムが興奮した。「まだ1試合なので結果を残したとも思ってませんし、マリーンズに携わってくださる全ての方々に取ってよかったと思ってもらえるような努力をしていこうと思っています」と謙虚に話した。