ロッテのレオネス・マーティン外野手(32)が、新加入した沢村拓一投手(32)をバットで歓迎した。

ビエン・ベニード! スペイン語で「ようこそ」を意味する言葉のような、大活躍だった。初回、いきなり20号先制ソロ。5回には逆転適時打で、6回の沢村の初登板をお膳立てした。「投手がより楽に投げられるようになる。打てて良かったよ」と笑った。

右翼で守っていて、圧倒された。「信じられない。すごかった。雰囲気的に、プレーオフじゃないかって思うくらいの空気だったよ」。三者三振で抑えると、マーティンも笑顔でベンチへ戻ってきた。

新しい仲間がやって来たら、歓迎の仕方はどこの国でも同じだ。「お互いを知ろうとして、知って、そうやって仲良くなれるのさ」。まだ出会って初日。深い会話はしていないが、それぞれの実力のすごさだけはわかり合った。

マーティンは、今のチームの雰囲気が好きだ。「全員が勝ちたい気持ちであふれているよ」。そこに、沢村が来てくれたのがうれしい。一緒にヒーローインタビューに呼ばれ、沢村の言葉を田原通訳に通訳してもらいながら、笑顔で拍手を送っていた。【金子真仁】