開幕から続く東京ドームの連敗を「8」でストップした。

初回から1番近本光司外野手(25)が、先頭打者初球本塁打を放つと、6回の4打席でも右越えソロ。今カード3戦4発の活躍でチームを勝利に導いた。中5日で登板したエース西勇輝投手(29)も自身初の2試合連続完封勝ちで7勝目を挙げた。 阪神は前日16日の巨人戦に敗れ、88年の同球場開場後最長の12年8連敗(2分け挟む)のワースト記録に並んでいたが、不名誉記録の更新を目前で止めた。9回にも4得点を加え、14安打11得点。今季苦しんだ東京ドームでのうっぷんを晴らすように打ちまくった。首位巨人との差は10・5ゲーム差となった。

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矢野監督の一問一答

-見事な試合

先制できましたし、西(勇)もいい形で投げてくれたので、いい試合になりました。

-西は2試合連続完封

状態はそんなに良くなかったと思うんですけど、その中でも丁寧に投げていく、状態にあまり左右されずに投げる、西の引き出しの多さというか、技術が出たかなと思います。

-打線は活発だった

追う立場の僕たちはどんどん点を取るということが大事なんですけど、1戦2戦と悔しい思いをしたので、今日はしっかりやってくれました。

-近本がすごい

ホームランもね、東京ドームで良く出ていますし、相性良くというか、そういうのはあるかもしれませんね。

-15、16日の悔しさがあった

もちろんね、ここで勝ってないというのはもちろん分かっていましたし、悔しい思いをずっとしてるので。十分に思いを込めた中でやられたのですごく悔しかったです。

-東京ドームで一矢報いた

まだ一矢報いただけなので、またジャイアンツと戦う時までに挑戦できる形をつくっていきたい。

-梅野は

試合に出るには難しいかなという判断をしました。

-先発の西は中5日でもさすが

序盤にポンポンと点が入ると、ある意味逆に難しいというか。球数少なくいきたいし、簡単にアウト取りたい気持ちも出てしまうと思うけど。でも、しっかり結果で出す、という。やっぱりさすがかなと。

-スライダーをいつもより使っていたり、投球術の幅広さを感じさせた

捕手も変われば多少変化も出てくる部分があったと思うし、点差があったからもしかしていろいろ試した部分もあると思うし。いろんな要素があると思う。

-2試合連続完封は自身初と

嫌な流れの中できて、投げ切ってくれるのは助かるし、さすがっていう姿を見せてくれている。やっぱりそれに続くピッチャーがね。昨日の青柳もなんかおとなしいというか、向かっていくというか…そういうのが俺はちょっと少ないかなと思ったんだけど。もう1回、そういうのを大事にしていきたいと再確認できたかなと思うけど。

-近本が見事な2発だった

東京ドームは相性もいいし。先制できたのも大きいし、(初回は)1点だけじゃなく、もう1点いけたというのも価値があった。先制できて、次入らないパターンも多かったけど、2回もいけたから。勢い、流れをこっちにもって来られたかな。

-2回の攻撃ではサンズも持ち味、糸原の好走塁もあった。

うちらしい野球ができたし、サンズもしぶといというか。こういう野球をやっぱり野球をやりたい。つなぎ役があるからこそ、そういう試合になる。もちろん決めるとことが一番大事ではあるかもしれないけど。ホームランもたくさん打ってほしいけど、こういうような野球がタイガースの野球だと思う。そういうところでは、それぞれが持ち場で持ち味を出してくれた。

-ボーアが久々に本塁打

ボーアのところで試合を決めるというか、今日もいい1発だったと思うし。今日は流れの中で打った1本だと思うんだけど。ボーア自身が試合を決めるような、そういう場面での打点、ホームランをどんどん増やしてくれるとチームはもっと上にいくと思う。試合の中の流れで大きな1本というのをこれからまた期待していきたい。

-嫌な流れの中、勝利という結果に結びついた

気持ちはありますけど「負けました」では、なんの言い訳もできない。プロとしてやっぱり結果で示す、という思いで戦っている。次は10月にジャイアンツ戦があるんで。そこまでの戦いの中でもう1度、ちゃんと挑戦権を持ってこれるような戦いをすることが大事だと思うんで。また10月に甲子園でしっかり戦える状態に持っていけるように頑張ります。

-梅野の交代は

俺が今言えることはない。試合にあのまま出させるのは、俺の中ではやめた方がいいという判断で代わったので。俺の中で言えることはない。