2年連続4度目の都市対抗を目指すきらやか銀行(山形)はゴールデンリバース(秋田)を14-2の7回コールドで下し、明日9日の準決勝進出を決めた。

相手先発は昨年まで楽天に在籍していた鶴田圭祐投手(26=帝京大)でも、初回から3四球と制球が安定しない左腕を序盤に攻略。2回は2者連続四球と犠打で1死二、三塁とし、岩田祐也外野手(28=平成国際大)が「元プロ選手なので、1球しかチャンスはない。そこを仕留められるようにしっかり準備できた」と先制の2点適時打。一塁に到達すると「敬礼ポーズ」で喜びを表現した。チームはその後、3安打1死球1犠飛で5点を奪った。岩田は4打席目の4回2死一、三塁でも「自分でも納得できる打撃だった」と、得意の流し打ちでダメ押しした。

コロナ禍で岩田が勤務する支店には連日、資金の借入などを申し込む顧客が訪れ、対応に追われている。16年の初出場から過去3度の東京ドームをすべて経験しており、「この状況だからこそ、銀行や山形のために、自分たちが少しでも盛り上げられるように頑張りたい」と闘志を燃やした。【相沢孔志】