コロナ禍に見舞われながらも首位と1ゲーム差に付けるロッテが、ソフトバンクとの首位攻防3連戦に乗り込む。オリックス戦が降雨中止になった8日、井口監督は「1試合、1試合勝っていくだけ。今のチームでどう攻略していくか考えながらやっていきたい」。13選手入れ替えとなった面々を適材適所にはめ、追いつき追い越す覚悟でいる。

1番打者にはここ2戦でルーキー高部、2年目の藤原と若手を起用。藤原は快勝した7日の試合で1安打1犠打と貢献した。「そこに他の選手も入ってきますし、相性を見ながら決めていく」と、タカ投手陣のタイプを見極めて切り込み隊長を選定する。

リリーフ陣には「ここぞ」の場面に備え、3連投を控えさせてきた。今季3日連続登板は益田の1度だけ。「金土日なんでね。3連投いけたらと思ってますけど。状況と選手のコンディションを見て」。「ここぞ」は目前に迫る。

勝ちパターンの唐川、沢村、益田につなぐため、二木が先陣を切る。ソフトバンク戦は昨季4勝、今季2勝。2日の西武戦も8回無失点と安定している。「コロナで人がいないから頑張らないとっていうよりは、優勝争いしてるから負けられないって思いの方が、僕の中では強い」。1ゲーム差。初戦で詰める。【鎌田良美】