中日が8年ぶりのAクラスフィニッシュを目指し、ミスタードラゴンズの追悼試合で始まる9連戦で必勝態勢を敷く。

10日からの巨人3連戦(ナゴヤドーム)の初戦は、今年1月に78歳で亡くなった元監督高木守道氏のメモリアルゲーム。与田剛監督は「高木さんには僕が選手の時にお世話になった。とにかく、勝って。それが一番。みんなで高木さんを思いながら戦う」と意気込んだ。ユニホームは全員、高木氏の現役時代の背番号1、前に前回監督時の88をつけて戦う。まずは天国に意地のG倒を届け、9連戦に弾みをつけたい。

現在借金1で3位をキープ。初戦に勝てば7月2日以来の勝率5割に復帰する。3連戦の先発はヤリエル・ロドリゲス投手、清水達也投手、福谷浩司投手。サポートは祖父江大輔投手、福敬登投手、ライデル・マルティネス投手の必勝リレーが担う。与田監督は「相手はダントツ1位の巨人。簡単には勝てない。4連投も絶対させないと言っているわけではない。直前のブルペンを確認して、いけたら行かせる」と3連投以下に設定してきたリミッター解禁を示唆した。6回終了時にリードした試合は27連勝中。チームもナゴヤドームで7連勝中と地の利も生かす。

Aクラスでシーズンを終えれば、12年の高木監督時代以来。「(高木さんは監督として)大事なところできちんとコミュニケーションを取られていた。そういうことはすごく大事だな、と思いながら僕も今やっている」。高木イズムを受け継ぎ、まずは打倒巨人に全力を尽くす。【伊東大介】

▽中日R・マルティネス(トップの阪神スアレスに2差の17セーブ) 自分のやることは特に変わらない。勝利に貢献できるように頑張るだけ。その中でタイトル、Aクラスがつかめたら最高だね。