2位ロッテが首位攻防戦に負け越し、ソフトバンクとのゲーム差は2に開いた。7投手の継投の前に、単打3本の完封負け。井口監督は「(2四球を選んだ)初回は一気にいきたかった」と主導権を握れなかったことを悔やんだ。

相性や調子を重んじ、97試合で81通りの打順を組んできた。それが今季初めて3戦連続で同じスタメン。荻野、藤岡らがコロナ禍で離脱し1週間。選択肢が少ないのが実情だ。気負いもあるのか2~6番に固めた主力5人が湿り、6回には小刻み継投で念を押された。角中らアクセントになる打者の離脱も響く。

シーズンは進む。指揮官は「若い選手の方が今、ボールをしっかり見極めできている」とし、3試合連続安打に四球も選んだ9番西巻を評価。打順変更も示唆し、13日楽天戦(ZOZOマリン)からの20歳藤原-21歳西巻の1、2番コンビが現実味を帯びる。井口監督は常々「やってきた以上のことは出せない」と言う。地に足をつけ、試練に立ち向かう。【金子真仁】