中日3年目の清水達也投手(20)が5回2/3を無失点で今季初勝利を挙げた。

昨年5月以来の通算3勝目は1学年下の8勝右腕・巨人戸郷と投げ合い、3安打に抑えて手にした。お立ち台では「勝ててよかったです」とはにかんだが、隣に立った打のヒーロー高橋周平内野手から「フォアボールが多いなと思いました」と注文が出ると「スイマセン!」と即答してスタンドのファンを沸かせた。

角度のあるストレートとフォークに加え、120キロ前後のカーブが有効だった。4四球こそ与えたものの、5回までは毎回の6奪三振。リードはわずか1点。6回2死から岡本に中前打を許し、丸に四球を与えた。6回終了時リードならチームは27連勝中で、この場面での降板となったが、自己最長イニングを更新。チームを3位に再浮上させた投球は成長をアピールするに十分だった。

それでも清水は「6回のあと1つのアウトを取れなかったのは自分の未熟さだと思います」と反省。前回登板も初回3四球と乱れただけに先頭打者への四球を「フワフワしていた。1回をゼロに抑えて落ち着いたけど改善できるようにやっていきたい」と貪欲な姿勢を見せた。【安藤宏樹】

▽中日与田監督(1-0の6回2死からの継投が決まり、5割復帰に王手) なんとか清水に勝ちをつけさせたいということで谷元の力を借りました。(清水は)前回に比べて修正が早かった。若いですが頼もしく見えました。

▽中日谷元(6回2死一、二塁で登板し2球で同点ピンチを断って通算150ホールド) 今までそういう場面で起用してくださった監督、コーチに感謝したい。これからまた1つずつ積み重ねていきたい。

▽中日ビシエド(6回に2点目を呼ぶ二塁打、8回は3点目の適時打) 少し前に比べてタイミングをしっかり取れるようになってきたと思う。積極的に打っていくことができた。これからも続けていきたいね。