近鉄戦士として最後の投手となったヤクルト近藤一樹投手(37)が、イースタン・リーグ今季2勝目を挙げた。

巨人岩隈久志投手(39)の今季限りでの現役引退発表から一夜明け、2軍で調整中の近藤が結果を出した。プロ19年目で、2軍通算30勝目に到達した。

5-5で迎えた8回に、5番手として登板。ウレーニャを三ゴロ、香月を右飛に抑えた。八百板に二塁打を許したが、小林を一飛に打ち取り無失点。10球で抑え、攻撃につないだ。その裏、暴投で挙げた1点が決勝点となった。

近藤と岩隈は近鉄戦士だけでなく、担当スカウトが同じという縁もある。長身で細身という共通点があり、今年8月に亡くなった山本泰スカウトが推薦。岩隈が4勝を挙げた01年のドラフトで、近藤が7巡目に指名された。入団後は、野球に対する姿勢や練習などをお手本にしていたという。

岩隈が現役引退を発表した19日に、近鉄戦士の最後の野手ヤクルト坂口智隆外野手(36)が通算1500安打を達成。そして20日に近藤がイースタン・リーグで勝利と、存在感を示した。