中日は25日、都内でスカウト会議を行い、26日のドラフト会議で地元出身で最速154キロの右腕、中京大中京(愛知)・高橋宏斗投手(3年)を1位指名することを公表した。

会議を終えた与田監督は代表取材に「高橋君でいきます。非常にアグレッシブでレベルの高い投手。将来性も含め、素晴らしい評価をみんなでしています」と全会一致で1位指名が決まったことを明かした。

松永編成部長は、「(早大)早川君とか即戦力大学生投手とかがいるが、それらを含め一番力のある投手と認め、みんなで決めた。(来年の)早い時期に(1軍に)出てくるのではないか。体も強いし、投げる体力もある。将来的にエースになり得る素材」と1位指名に至った経緯を説明した。

中日は18年の大阪桐蔭・根尾、19年の東邦・石川昂に続き3年連続で地元出身の高校生選手を1位指名する。過去2年は他球団と競合の末、与田監督が抽選で「交渉権確定」の当たりクジを引いている。今年も競合の場合は与田監督が担当。2年連続で見せた「神の右手」で引き当てる。

松永部長は外れ1位に関して「基本は投手になると思う」と話す。トヨタ自動車・栗林良吏(24=名城大)ら即戦力投手を軸に明石商・中森俊介投手(3年)らも候補に挙がる。ドラフトでは5人、育成選手1人程度を指名する予定だ。