球威は抜群、球速も9回に156キロを計測するなど、最後まで衰えなかった。日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手が日米通じて初の完封勝利。

無四死球のおまけ付きで、チーム最多に並ぶ8勝目をマークした。「最高の気分です。とても楽しかったし、間違いなく今季一番の内容だった」と、自画自賛。しびれるような投手戦で、許した安打は、わずか2本。3回以降は二塁すら踏ませず、自己最多13三振を奪った。

10月は4試合に先発して2勝1敗も、防御率は1・21の安定感を誇る。「素晴らしかったね」と、うなった栗山監督は「どういう風に投げたら自分のボールが通用するのか。そういうのも、分かっている」。高低と緩急をうまく使い分けたヒーローは「宇佐見に感謝したい」と何度も口にし、好リード&決勝打の女房役をたたえた。決して、おごらず、とにかく実直な背番号36は、異国のマウンドに確かなキャリアを刻んだ。