ロッテから育成ドラフト2位指名を受けたBCリーグ茨城の小沼健太投手(22)が2日、茨城・土浦市内の球団事務所で永野プロ・アマスカウト部長らから指名あいさつを受けた。

最速151キロの大型右腕は、千葉・旭市の出身。九十九里浜まで実家から200メートルほど。「12球団の中でロッテに行きたいと強く思っていた。そこがかなって良かったです」と喜んだ。地元の東総工を卒業後、BC2球団で4年間を過ごした。所属1、2年で引退を決断する選手も少なくない同リーグ。4年間在籍後のNPB入りは、小沼で4人目になる。

ドラフト会議の日は、茨城球団がカメラ5台を駆使し、YouTubeで3時間以上にわたるライブ中継をした。指名の瞬間、手をたたいてガッツポーズで喜んだことが、ロッテファンの間で話題になった。

小沼も、そのことは知っている。「ロッテ 小沼健太」。ドラフト後によく、スマートフォンでエゴサーチをした。歓迎の言葉が多く目に飛び込んだ。

「自分、指名されて本当にうれしかったんです。あの瞬間も本当に喜んで。それだけで、ロッテファンの方々が応援したくなったって書いてくださって。ぼくは4年間独立リーグにいたので、育成指名でもすごくうれしかった。だから素直に反応しただけなんですけれど、ファンの方々はこんなに反応してくれるんだなって。応援したいって言ってもらえて本当にうれしいです」

高校野球を引退し、熱いファンの友人たちとよくマリンへ行った。応援歌はちゃんと分からないけれど、周りに合わせて飛んだり跳ねたり。「球場グルメは…モツが印象的ですね。あと唐揚げとか」。リリーフ候補と期待され、目標は1年目の支配下登録。ライトスタンドはもう、卒業する。【金子真仁】