ソフトバンク千賀滉大投手(27)が、パ・リーグ最速となるプロ通算1000奪三振をマークした。

3回2死、ロッテ荻野を三振にとって達成。通算855回1/3イニングでの1000奪三振到達は、野茂(近鉄)が93年に記録したパ・リーグ最速の871回を大幅に更新する記録となった。

プロ野球歴代最速の1000奪三振はセ・リーグで藤川球児(阪神)が17年に樹立した771回2/3。千賀は両リーグ通じて2位の記録となる。

今季は2月下旬に右前腕の張りなどで開幕に間に合わなかったが、7月7日から18試合で積み上げてきたラスト登板となる可能性のあるこの日に、パ・リーグで最速1000奪三振の快挙を達成した。

千賀は蒲郡(愛知)から10年育成ドラフト4位で入団。11年4月に支配下登録されると13年から中継ぎで活躍。自慢の150キロ台後半の速球と「お化けフォーク」と呼ばれるフォークボールを武器に三振の山を築いた。13年オールスターに選ばれ、16年から先発に専念し今季まで5年連続で2ケタ勝利&3ケタ奪三振をマークして「野茂超え」を果たした。

17年は最高勝率のタイトルとワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の最優秀投手にも選出され、昨年、9月6日ロッテ戦で令和初、育成出身としも初めての無安打無得点試合を達成。育成出身で、今や球界を代表するエースに成長した。