日本ハムの2年目、田宮裕涼(ゆあ)捕手(20)がプロ初スタメン&初盗塁をマークした。今季オリックス最終戦に「8番捕手」で先発。6回の先頭、左前打で出塁。「ずっと、塁に出た時から狙ってはいた」。2死からの初球で、二盗に成功した。出場4試合目での節目に「走れて、成功できて良かったと思います」と、愛くるしい「ゆあスマイル」をのぞかせた。

「走れる捕手」を印象づけた。チームの捕手では18年、鶴岡以来の盗塁。田宮は今季、2軍でチーム3位の7盗塁をマーク。昨季もチーム2位の11盗塁で、50メートル6秒の俊足を、いかんなく発揮してきた。リード面では2回に逆転弾を献上。「もっと自分が引っ張って、1点でも少なくいけたら良かった」と次戦への課題にした。

試合前のウオーミングアップ中には、鶴岡兼任コーチに呼ばれて輪の外へ。相手打者の状態を教えてもらい、気合も入れてもらった。「思い切って、自分なりのプレーをしてこい!と。自分の出来ることを、しっかりやろうと決めて試合に臨みました」。キュートなキャラに負けない走力は、来季の正捕手争いでも武器になる。【田中彩友美】