東北地区大学軟式野球の奥羽選抜チーム(北東北3県)と東北選抜チーム(南東北3県)が14日、宮城県内のグラウンドで社会人軟式野球クラブ選抜のSWBC JAPAN東北(A、Bの2チームで参加)と交流試合を行った。今年はコロナ禍の影響で、全日本選手権を筆頭に公式戦が軒並み中止となり、大学生の試合がなくなってしまった。そこで奥羽地区軟式野球連盟、東北地区同連盟に所属する選手たちが結束。この日に行われた社会人選抜チームとの交流試合を実現させた。

奥羽選抜の主将、岩手大・杉沢龍之介内野手(3年=函館ラ・サール)は社会人Aチーム戦に3番三塁で先発出場。初回1死二塁から中前適時打を放ち、先制点を挙げる活躍を見せた。杉沢は「学生最後と決めていた試合で、ヒットを打ててうれしかった。チームの雰囲気も良かったですし、勝てたのが一番です」と笑顔で振り返る。今後は大学院進学を視野に、学業に専念する。

この日は奥羽選抜で指揮を執った宮城教育大の畠山和也監督(33)は「連盟全体のレベルアップを目指している。社会人との交流は、人間形成の向上にもなるし、良い経験になったと思う」と、交流試合の実現に手応えを感じていた。【佐藤究】

<試合結果>

SWBC・B 3-3 東北選抜

SWBC・B 6-1 奥羽選抜

奥羽選抜 2-0 SWBC・A

SWBC・A 1-0 東北選抜