「ハマの番長」が新監督に就任した。17日、DeNA三浦大輔新監督(46)が横浜市内のホテルで就任会見に臨んだ。「背番号81」で2年契約。

推定年俸は7000万円。トレードマークのリーゼントヘアで登壇し「こんにちは。来季から横浜DeNAベイスターズの監督として指揮を執らせていただくことになりました。今まで経験したことを生かして来季、しっかりとチームを引っ張っていけるようにやっていきます。よろしくお願いします」と所信表明した。会見の一問一答は以下の通り。

-今の率直な気持ちは

三浦新監督 この会見場は、引退会見のときにこの場で会見をさせてもらった。あれから4年がたって、監督としてここで会見をさせていただくことに喜びとともに責任を重く受け止めて、しっかりと前を向いてやっていきたい。

-ラミレス前監督と話はしたのか

三浦新監督 シーズン中は宮崎フェニックスリーグにいっていたので、まだ話はしていない。

-ラミレス前監督と何か話したいことは

三浦新監督 去年も一緒にやらせていただいたので、コミュニケーションをしっかりととって話を聞いてみたいと思っている。

-目指す野球、監督像は

三浦新監督 現役として長くやらせていただき、2年ほど外から見て、昨年は投手コーチ、今年は2軍監督として、いろいろと見させていただいた。自分がしっかりと1軍の監督としてやることは「結束」です。選手だけでなく、コーチ、スタッフ、1軍、2軍、関係なく1つのチームとして結束を固めて1年間、戦っていけるようにやっていきたい。

-今季2軍監督を経験して、犠打、盗塁数の数字を残した。来季、1軍でも機動力を継続、強化させるのか

三浦新監督 必要に応じてやっていきます。あまり決めつけて固執するのではなく、柔軟な姿勢で状態のいい選手をしっかりと見極めてやっていきたい。

-佐野に4番、主将を引き続き任せるのか

三浦新監督 まだ選手とも、コーチとも1軍監督として誰とも会っていない。その辺も話をして進めていきたいと思いますが、やはり今年、しっかりと結果も出したし、確率としては高いと思います。

-今季Bクラス、4位だった。攻撃力は数字的も良かった。どういう野球を目指していきたいか

三浦新監督 目指すのは優勝だけです。そのために選手が持っている力をどうすれば一番、発揮できるのか。それをコーチと一緒に見極めて試合で戦っていくことを考えている。

-今のベイスターズの足りないところは

三浦新監督 足りなかったから優勝が出来なかったと思いますが、また新しい戦力も入ってくる。適材適所の見極め。野球なので相手より1点でも多くとる、1点でも少なくを目指してやっていきたいと思います。

-この瞬間を待ちわびていたファンへのメッセージは

三浦新監督 感動を与えるとか、与えるというよりはファンの方たちと一緒に戦って、一緒に感動して、一緒に喜びたいなと思っている。みなさんの力を貸して下さい。お願いします。

-来季の巻き返しへ必要になってくることは

三浦新監督 得点力を上げることだと思っている。いかにホームベースを踏むか。どうしたらその得点がとれるのか。打撃コーチと相談しながら一番、確率が高い方法を探っていきたいなと思います。

-監督という立場は球団から求められなければできない。監督をやりたい、率いたいという気持ちはあったのか

三浦新監督 監督というのは指導者としても魅力があったし、そのためにはしっかりと自分も学ばなければいけない。選手は25年間やらせていただいたが、指導者として監督としてやるためにいろんなことを学ばなければいけないと思っていた。引退してからも球団からいろんなことを学ばせてもらった。それを監督という立場でしっかりと発揮できるようにしたい。

-「結束」という言葉をキーワードにした理由は

三浦新監督 今年2軍監督をやって、監督として初めての経験で何も分からなかった状態から始めたところ、2軍のコーチ、スタッフ、トレーナーのみんなに助けられたという思いが強い。だからこそ、1年できた。これは2軍だけじゃなく1軍になってもそうだと思う。自分1人の力ではどうすることもできないことでも、コーチと選手、スタッフ、みんなで助けてもらいながら力を合わせれば、すごく大きな組織、強い組織になっていけると確信したので、それを来季からもそうですし、1軍、2軍でしっかりと連携が取れた1つの大きなチームとしてしっかりと戦いたい。そのためには結束ということが必要。そこを目指してやっていく。

-現役時代、先発として長いイニングを投げて勝利を重ねた。近年は先発が短いイニングで降板して、中継ぎがつなぐが続いていた

三浦新監督 先発投手とひとくくりにしてもいろんなタイプの選手がいる。選手個々の能力がある。選手の持っている力をどのように最大限、発揮できるか。完投能力がある投手にはそちらを求めるし、短い登板間隔で投げられる選手にはそちらを求めていく。先発だからこうしないといけないというのはないです。

-背番号18番の後継者は

三浦新監督 2年間つけさせてもらっていたが、やはり18番はマウンドの上で投げていないと、投げるからこそ輝く。それは選手につけるのが一番。個人の意見と言うよりは応援してくれるファンの方とかが、そういう空気感で分かると思う。しっかりとそういう選手が出てきて欲しいなと思います。

-来季は背番号18は空きになるのか

三浦新監督 今のところは空き番号になると思います。全員が全員つけたいと思っているわけじゃないと思いますが、つけたいという選手が出てきてほしいなと思っています。

-2軍監督として見てきた若手で期待したい選手は

三浦新監督 個人名はここで挙げるとあれですが、若い選手でいい選手もたくさんいる。2軍で結果を出して1軍に上がってなかなか結果が出ない選手もいる。それだけ1軍の壁というのは本人が一番分かっていると思う。そういう選手が出てきてほしいし、出てこないとダメだと思う。自分の生きる道、どのセールスポイントを伸ばせば、このチームの1軍で活躍できるのかという部分を見極めて1軍に上がってきてほしい。ただ、チームなので上がってくれば落ちる選手もいる。そのへんの競争をもっと激しくしていかなければチームは強くならない。競争意識をしっかりと持って戦ってほしいと思う。