右肘違和感からの復活を目指す中日梅津晃大投手(24)が17日、ナゴヤ球場のブルペンで立ち投げを行った。2年目の同期石橋を相手に10分程度。夏場からリハビリ組で調整を続け「体は100%」と、順調な回復ぶりをアピールした。「傾斜でのキャッチボールの意識で投げました。体に痛みがない状況で投げているが試合ではまだ分からない。来年のキャンプインまでに100%しっかり出せればいい」。宮崎で開催されているフェニックスリーグでの実戦復帰はなく、来季に向けて調整を継続することも明かした。

今季は初めて開幕ローテ入りし、7試合に登板して2勝3敗、防御率3・74。引き分けた8月2日ヤクルト戦(ナゴヤドーム)では10回5安打無失点、127球でプロ初の完投を達成した。今季1軍で最後となった登板を振り返り「あの10回を投げたのは本当にいいことしかなかった。リリーフの方に任せるんじゃなくて、勝ち負けを自分でつけられるように登板したい」と語り、来季への大きな財産になったようだ。

今季のチームで完投経験があるのは大野雄と梅津だけ。左腕エースは10完投6完封で、最優秀防御率と最多奪三振の2冠を獲得。梅津は開幕からその背中を見てきた。「エースの仕事とはああいうことだと思う。リリーフの方が大野さんのときは肩を休める期間にできている。エースになるには投手全体のリーダーにならないといけない。そういう投手になりたい」。エース候補生の背番号28は、来季へと気持ちを切り替えていた。【伊東大介】