「鳥取の若大将」誕生だ。巨人に育成ドラフト1位で指名された米子東・岡本大翔(ひろと)内野手(18)が1日、鳥取・米子市内のホテルで仮契約を結んだ。支度金300万円、年俸360万円で、背番号は阿部2軍監督を含めた球団側の意向でセ・リーグ2冠王岡本の背番号にちなみ「025」に決まった。

ドラフト指名された当初は入団に迷いがあった。県内で屈指の進学校の同校に一般受験で合格した秀才。大学進学も考えていたが、巨人スカウトとの面談を経て入団を決意した。10日には入団表明会見を行っていた。

身長190センチ、体重92キロと大きな体に成長した秘訣(ひけつ)は「睡眠」だ。小さいころは午後8時、今でも同9時には眠りについているという。眠らずに夜を明かす「オール」の経験もなく、約2週間前に午前3時まで起きていたのが人生で最も遅い就寝時間だった。「フワフワしてました。力尽きました」とあどけない笑顔で振り返った。

同じ名字、同じ大型内野手の現4番に憧れる。「岡本選手のようなスケールの大きい選手になりたい。いつか一緒にクリーンアップを組んでみたいです」。

名前の「大翔」は「たいしょう」と間違えられることもあるといい、原監督に次ぐ「2代目」若大将を襲名した先輩の後継者にはぴったりだ。「今はまだまだだけど、いつかなれたらいいなと思います」。大きな体を謙虚に縮め「3代目」若大将に名乗りを上げた。【小早川宗一郎】(金額は推定)

 

◆岡本大翔(おかもと・ひろと)2002年(平14)9月12日、鳥取県生まれ。小1で野球を始める。中学時代には米子ボーイズに所属。米子東では2年時に春夏の甲子園に出場し、夏は4番として3安打。190センチ、92キロ。右投げ右打ち。