有原さんの穴は俺が埋める。日本ハム吉田輝星投手(19)が7日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持となる年俸1030万円(金額は推定)でサインした。ポスティングでメジャー移籍を目指しているエース有原の後を継ぎ、先発ローテーションで投手陣を引っ張るべく「有原さんの穴を埋められるくらいのピッチングをしたい」と来季を見据えた。

目標は明確だった。契約更改を終えた右腕は色紙に「開幕ローテ、二桁勝利」と書き入れた。「有原さんの穴を埋めるとなると、やっぱり2ケタ勝利していきたいなと思う」。6日のファンフェスティバルでは整列の際、隣同士になった有原と野球談議をするなど、来季へ期待の言葉もかけてもらった。「2ケタ勝てるような投手になるために、自主トレと来年のキャンプでしっかり自分を仕上げていきたい」とすでに気持ちは高ぶっている。

高卒2年目の今季は5試合に先発し0勝2敗、防御率8・41と悔しい成績に終わった。「今シーズンいいピッチングも何回か出来ましたけど、悔いの残るシーズンだったので、その気持ちを胸にオフ、成長したい」。1勝も出来ずに終わった今年の悔しさを晴らすためにも、来年こそ本当の勝負になる。「自分がしっかり成長するために、自分自身で自分を追い込んできついオフになればいいなと思う」。3年目の飛躍へ、もう1度自分を見つめ直して鍛え上げる。