広島の長野久義外野手(36)が11日、マツダスタジアムで契約交渉に臨み、500万円減の年俸1億6500万円で更改した。

巨人から移籍2年目は95試合に出場し、打率2割8分5厘、10本塁打、42打点。中でも得点圏打率は4割3厘、代打率4割4分と勝負強かったが、「満足できる数字は1つもなかった。もっともっと頑張らないといけない」と力を込めた。

金額については「今年も秘密です」と口を閉ざしたが、それ以外は長野節全開。石原慶が引退し、チーム最年長となった。この話題には「ちょっと嫌なんですけど、1つ下のまっちゃん(松山)の方が僕より顔も老けていますし、まっちゃんが一番上だと思ってやります」とニヤリとし、オフは「山にこもります」と一言。来季目標は「本塁打50発!」とかまし、「(鈴木)誠也が打つと思うので僕も楽しみにして頑張ります」とおどけた。そんな長野に対し、鈴木球団本部長は「もうそろそろレギュラーできちっと出てほしい」と笑みを浮かべて期待。「それだけの能力はある。1年間フルで出てもらいたい」と言い切った。

2年連続Bクラスだけに、長野は「すごく悔しかった。Aクラスではなく、優勝するという目標を持って戦わないと厳しい」と引き締めた。「もっとかっこいい姿をみせられるように頑張ります」。36歳。熟練の技術でV奪回に導く、長野流の決意表明だった。【古財稜明】(金額は推定)

▽広島鈴木球団本部長(長野について) もうそろそろレギュラーできちっと出てほしい。それだけの能力はある。まだまだ老け込む年ではない。1年間フルで出てもらいたい。