阪神を退団してオリックスに新加入した能見篤史投手兼任コーチ(41)が17日、兵庫・西宮市役所を訪れて玩具寄贈に伴う市からの感謝状贈呈式に出席した。阪神時代の14年から続ける活動は、今年で7年目。公立保育所や幼稚園など39カ所へ玩具ボールを計1170個寄贈した。これまでは施設を直接訪れてこどもたちにプレゼントしていたが、今年はコロナ禍の影響で石井登志郎西宮市長(49)に届けた。

「社会貢献を何とかできないか」というところからスタートしたという同活動。子どもたちには「コロナの中で大変だと思いますけど、その中でも楽しい遊びをみんなで協力して、見つけて遊んでほしいなと思います」と、メッセージを送った。

阪神では、能見が続けてきたこの活動を同じ中継ぎ左腕の岩崎が引き継ぐことになった。「本当にうれしいです。十分活躍していますし、これを続けていって何とか社会の子どもたちに元気を与えてくれたらなと思います」と、感謝した。来季からはオリックスの一員として戦う。「オリックスさんと相談して、何かいいものができればいいなと思います」と、活動継続に意欲を示した。

玩具を受け取り、感謝状を贈呈した石井市長は「西宮の子どもたちのために今年もこうして温かいお気持ち、玩具を通じてお届けいただいたことを感謝申し上げます。例年であれば施設に直接行っていただいて、そして子どもたちと触れ合っていただくというようなことでありますが、感染症の中でこういう形となりました。必ずしっかり、地域の子どもたちに届けてまいりたいと思います」と、お礼を伝えた。