プロ野球の守備のベストナインを選ぶ三井ゴールデングラブ賞が18日、発表された。

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楽天鈴木大地内野手は「準備」の大切さを野球少年少女たちへ送った。球団初となる三塁手でゴールデングラブ賞を初受賞。17年二塁手に続き、複数ポジションでの受賞はリーグ10人目。「守備で流れを変えるプレーができた」と喜んだ。

体はもちろん、頭の準備を重要視する。「例えば『このバッターは足が速い』『打球が飛ぶ傾向はどうなのか』という情報を試合前に頭に入れるようにしています」。試合ではシンプルに「アウトにすること」を第一に考える。データを基に状況を想定し、態勢を整える。

遊撃手としてプロ入り。二塁手も極め、今季は一塁手としても貢献した。ポジションごとに変わるグラブ、考え方へのこだわりが、高い万能性を裏付ける。「サードは打球が速い。とにかく打球を前に止める。少しでも打球がグラブに入るように、サイズを以前よりも大きくしました」。幼少期から積み上げた努力と探究心が、名手を支える。