ロッテ鳥谷敬内野手(39)が23日、来季の契約交渉を行い、現状維持となる年俸1600万円の1年契約でサインした。会見での主な質疑は以下の通り。(金額は推定)

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-現役続行について

鳥谷 来年もサポート役というだけでなく、選手としての戦力で考えてくれているというお話をいただいたので。今年はスタートからチームも決まらない中で、自分のベストな状態で1年間やることができなかった。もう1回勝負させてもらえるということなので。来年も最後、もう1回勝負したいなという思いが出たので。

-1年間での発見は

鳥谷 プロに入った時に40歳でショートを守りたいと思っていました。それが実現できる年齢までできるということと、あとはショートで出られるだけの体の状態や準備を若い選手と一緒にやっていきながら。年齢的に40という区切りの年になり、若い選手から倍くらい離れている中で一緒にやるので。来年はキャンプから一緒にできますし、また新たなものを発見しながら、伝えることは伝え、学ぶものは学びたい。

-ロッテの雰囲気は

鳥谷 若い選手も多いですし、その分の勢いもあります。最後は(ソフトバンクと)ゲーム差なしまでいったところからだいぶ離された。何回も優勝してるチームと、そこでなかなか勝てなかったチームの差が後半に出たと思う。そこで戦った経験を来年に生かす必要があるので。(来季)前半からその時の思いをもってしっかりやれるような。そこを意識して仲間と話しながらやっていけたら、まだまだ可能性がかなりあるチームだと思っているので、自分がそのピースになってやっていきたい。

-途中出場が多かったことでの気付きは

鳥谷 今までは最初から出て途中で代わることはあまりなかったですけど、後から行く部分のプレッシャーや独特の雰囲気は今まで感じたことないものだったので、新鮮でもありましたし難しさも感じました。

-スタメンへの意欲は

鳥谷 野球選手なのでスタメンでいくことは常に考えて体の準備もやっていきます。年齢も年齢なので、チームが勝つために必要なピースになることは考えながらやるつもりですけど、当然、スタメンで出ることを目標にやっています。

-オリックス能見投手兼任コーチと対戦する可能性もあるが

鳥谷 そこの打席に立てるようにまずはやらなくちゃいけないですし。能見さんは左なので、もしスタメンで出て代打出されたら一番寂しいので、そうならないようにやりたい。一緒にやった人と対戦できるのはなかなかできないですし、その時に特別な感情が生まれると思います。

-来季の目標

鳥谷 日本一です。やっぱり阪神にいるときもかなわなかったので、一度は経験して野球人生を終えたいなという思いがあるのでこれを目標にやりたい。

-藤川球児氏が「キングカズの年齢までやってほしい」と

鳥谷 絶対、無理です(笑い)。長くやることは素晴らしいことです。体もそうですけど、精神面でいろいろなことに年齢と同時に耐えていかないといけない。そこまでの精神力はないので、ある程度のところで自分で決めてパッとやめたいなと思っていますけど。入った時から明日辞めるとしたら今日どうするのかを考えて毎日生活してますし。区切りは一切考えてなくて、自分が辞めると考えたタイミングで辞めます。

-来季は40歳、不惑の1年になる

鳥谷 そんなに人生で迷うことはないので、本当に目の前の状況を打破していくタイプなので、迷う迷わないすら考えてないです。