楽天の育成を含む新人7選手が6日、仙台市内の「泉犬鷲寮」へ入寮した。この日の仙台市内の最高気温は2度。前日から降り積もった雪が道に残り、寒風が身に染みる。ドラフト1位の早川隆久投手(22=早大)は「雪を見て、自分もやっと仙台に来たんだ、という気持ちにもなりました」。沖縄・本部町出身の同4位内間拓馬投手(22=亜大)は「(地元は)この時期でも暖かい時は18度くらい。多めに着込みます」と対策を練っていた。

各選手が思い思いの物を持ち込んだ。最速153キロの横手投げ右腕、育成同1位の石田駿投手(23)は元ソフトバンクで古巣BC・栃木の巽真悟投手コーチのユニホームを持参。「名を馳せろ!」とのメッセージ入りで「『コントロールを気にしないで力のある真っすぐを投げろ』と言っていただいて今がある。結果で恩返ししたい」と力を込めた。

最速148キロ右腕の同6位内星龍投手(18=履正社)は昨夏の甲子園での合同練習会で使用した、オリックス山本と同じ「アイピーセレクト」社製グラブを持参。フォームをまねる憧れの右腕と同じ整骨院に通い、言葉を交わしたこともある。「頑張って追いついて投げ合いたいです」と期待に胸をふくらませた。【桑原幹久】