新型コロナウイルス感染者の急増を受け、東京、千葉、埼玉、神奈川の1都3県で7日、緊急事態宣言が発令された。各球団も対応に追われた。

【巨人】

5日に宮崎で予定していた戸郷の自主トレ公開は中止となり、リモートで取材対応。丸ら主力選手のジャイアンツ球場での自主トレは公開日に撮影のみ可能とし、取材はリモートの予定。12日の原監督の国際武道大での講演と、16日に都内で開催予定だった元木ヘッドコーチのトークショーは中止。

【DeNA】

8日の新人合同自主トレ(横須賀)が、現地からリモート取材に変更された。今後の状況次第では、9日以降もリモート取材となる可能性がある。

【ヤクルト】

12日に開催予定のNPBとJリーグとの対策連絡会議と、臨時12球団代表者会議の結果を踏まえて、今後の活動や取材対応を慎重に協議していく。ファン向けのイベントとしては23日と24日に「つば九郎デビュー28年目突入特別公演」が予定されている。

【ソフトバンク】

三笠杉彦取締役GM(46)は1都3県の緊急事態宣言について「キャンプインにもまたがる。NPBや12球団で対応を検討したい」と話した。新人合同自主トレなど球団行事は、予定通り行うとした。また、キャンプ地の宮崎も感染拡大が広がり、独自に緊急事態宣言を出す可能性が出てきた。三笠GMは「内容を確認して、対応を考えたい。宮崎でキャンプをする球団もあるので、連携を取っていきたい」と話した。

【ロッテ】

年明けの6日以降、ZOZOマリンの記者室は3密防止で閉鎖され、7日の新人入寮取材もオンラインで行われた。今後も当面はオンライン取材となる見込み。

【西武】

8日の森と山川(沖縄・宜野湾)13日の外崎(愛媛・今治)15日の平良と高橋(沖縄・宮古島)の自主トレ公開の中止が続々と決まった。9日に都内で予定されていた金子のトークショーも中止となった。飯田球団本部長は「チームとしてさらに気を引き締め、2月1日にキャンプインできるよう過ごしてまいります」とし、感染対策として「毎日の検温と行動記録の提出を義務化」「体調不良や病院に行った時のトレーナーへの報告」「手洗い、手指消毒の徹底」に努めていく。球団施設内ではロッカー室やトレーニング室内でもマスクの着用を義務付け、不要不急の外出を控えることを呼びかけた。

【楽天】

仙台以外での自主トレは全て現地取材が不可となった。埼玉県内での牧田、都内近郊での鈴木大、茂木の練習公開は中止となり、仙台での振り替え公開を検討。愛媛・今治での浅村組、京都での藤田組、三重・鈴鹿での則本昂組は球団広報が現地で写真を撮影し、取材はリモートで行われる。また、毎年行っている新人選手の東日本大震災の被災地訪問は現地取材不可となり、リモート対応を検討。状況に応じて、さらに制限される可能性もある。