エースの存在が主砲をより一層奮い立たせる。巨人岡本和真内野手(24)が8日、自主トレを行いオンラインで取材対応。残留が決まった菅野について問われると、しばし考えた。チームの一員として残留ほどありがたいものはない。一方でメジャーで活躍する姿を見たい思いもあった。気持ちを整理し「今年も一緒にプレーさせてもらえるのはうれしく思いますし、迷惑かけないように頑張ります」と背筋を伸ばした。

エースが投げる試合は負けられない。昨季、菅野の先発した試合では打率3割1厘、7本塁打を記録(シーズン成績は打率2割7分5厘、31本塁打)。開幕投手からの13連勝にバットで貢献した。だが、守備では8失策中の3失策。今オフは昨年に続きチームメートの吉川と自主トレを行い「守備を教えてもらえてありがたい」。「一番の目標」と言うゴールデングラブ賞獲得に向け、守備練習に力を入れた。

エースの去就が決まっていなかった年末年始は元日以外、休まず体を動かした。年越しはステイホームで登場曲にも使用するサザンオールスターズの年越しライブを視聴。つかの間の休息を味わった。「チームとしてはリーグ優勝と日本一を目指していく。僕は全てにおいてまだまだ。個人としてはチームに貢献できるように基本に返って頑張っていきたい」。昨季、本塁打、打点の2冠王に輝いても満足はない。エースとともに頂点を奪いに行く。【久永壮真】