巨人菅野智之投手(31)が14日、契約更改に臨み、昨季の6億5000万円からアップし、8億円で契約更改、球界最高年俸を更新した。03年、04年、ペタジーニ(巨人)の年俸7億2000万円を超え歴代トップとなった。

主な菅野の昨季の偉業は以下の通り。

◆開幕投手からの13連勝

9月29日広島戦では38年春のスタルヒンを超え球団初の開幕投手からの12連勝を達成。10月6日DeNA戦では04年岩隈久志(近鉄)を超える、史上初の開幕投手からの13連勝を達成した。

◆平成生まれで史上初の通算100勝

開幕投手からの13連勝を達成した10月6日DeNA戦で、平成生まれでは初の通算100勝を達成。初勝利は13年4月6日中日戦で、通算192試合目に到達は歴代7位のスピード。松坂(西武)上原(巨人)より1試合遅いものの、100勝達成時に松坂57敗、上原52敗に対し、菅野は47敗で達成時の勝率が6割8分の9位。ペースと勝率の両方10傑入りは6人。2リーグ制後に入団では杉浦(南海)と菅野しかいない。

◆先発投手主要タイトルの獲得

最多勝と自身初の最高勝率のタイトルを獲得。セ・リーグ最優秀選手賞にも輝いた。プロ8年で、最多勝(17年、18年、20年)、最優秀防御率(14年、16年、17年、18年)、最多奪三振(16年、18年)、最高勝率(20年)と先発投手としての主要タイトルを制覇した。沢村賞(17年、18年)、最優秀選手賞(14年、20年)、ベストナイン(14年、17年、18年)、ゴールデングラブ賞(16年~18年、20年)の表彰も受けている。

◆2度目の最優秀選手賞

14勝2敗、防御率1・97をマークし、6年ぶり2度目の最優秀選手賞を獲得した。巨人の投手で2度目の受賞はスタルヒン、別所毅彦、藤田元司に並ぶ最多記録。

◆8度目の月間MVP

6、7月度、8月度と2度の月間MVP受賞。8度目の月間MVPは松井秀喜を抜いて球団最多を更新した。(金額は推定)