15年ぶりの新人大量抜てきだ。日本ハムは21日、春季キャンプの1、2軍メンバーの振り分けを発表。

ルーキーはドラフト1位伊藤大海投手(23=苫小牧駒大)同2位五十幡亮汰外野手(22=中大)同3位古川裕大捕手(22=上武大)同6位今川優馬外野手(23=JFE東日本)の4選手が1軍スタート決定。栗山英樹監督(59)の就任後は最多で新人4人以上の抜てきは日本一に輝いた06年以来。期待の即戦力新人たちがチーム内競争を激化させる。

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期待のニューフェイスたちが吉報に気を引き締めた。2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で新人合同自主トレ第4クール初日を終えた伊藤は、春季キャンプ1軍スタート決定に「もちろん、そこを目指してドラフトが終わってからもやってきましたし、第1歩というかスタートラインに立つことができたのかなと思います」と冷静に受け止めた。

意識が高い即戦力ルーキーカルテットは、近年の傾向も覆した。栗山監督が就任した12年以降は、新人選手に無理をさせない方針で2軍スタートが大半だった。ただ、昨年12月の新入団発表の際に対面した指揮官は「考え方、練習や野球に対しても相当しっかりしている。ある程度、大丈夫かなという感じもしている」と従来の考えを取っ払った。新人合同自主トレでも順調に調整を進めている姿を確認した上で、外国人選手の合流時期が不透明で1軍メンバー枠にも余裕ができた事情も後押し。就任10年目で最多となる新人4選手の1軍スタート抜てきにゴーサインを出した。

チーム内競争の活性化にも期待がかかる。栗山監督は昨年末に「開幕をした時にゼロの状態から若い選手も勝負させるぞと思っている。そういう意味では最初に(新人が1軍に)いた方がいいのかなって逆算になる」と話していた。そんな狙いを見越したように、五十幡は「若いので、チームを刺激して引っ張っていくという強い思いを持って、全力疾走をまずは徹底してやる」と力強く決意表明。今年の沖縄・名護は、ルーキー旋風の予感だ。

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