全集中! 安芸の呼吸! 阪神平田勝男2軍監督(61)が2軍春季キャンプのテーマに、「全集中」を掲げた。キャンプ地の高知・安芸入り。宿舎では全体ミーティングが行われ、その後に球団を通じて取材に対応。今キャンプのテーマを明かした。

「とにかく1つ1つの行動が野球につながるという意味で、こういう時期だから野球に全集中してやる。『鬼滅の刃』やな。こういう時だからこそ野球を、自分を見つめ直せる。こうやってキャンプができる、野球ができることの恩返しは、野球に集中して優勝に向かってやるということ」。

最近のキャンプテーマには芸能界の動きなどを引っかけることが多かったが、今年は大人気マンガのセリフを引用。コロナ禍で行動が制限され、選手たちは1人の時間が例年よりも増える。指揮官は時間の使い方に読書なども挙げ、「いろんな知識を吸収できる、1人の時間を大切にできるチャンス。1人の時間が増えるので、その辺を有効活用してほしい」と、語った。

また、コーチ陣にもハッパをかけたことを明かした。「我々はこういう若い選手たちの将来や生活を担っている。選手たちより、オレらは命がけでやらなあかん。コーチ陣にはハッキリ言ったよ。チーム強化の根幹は育成なんでね。しっかりそこは責任重大だということをもう1回、(コーチ陣らに)発信した。我々は責任ある立場でやっているのでね」。1軍キャンプに負けじと選手、コーチ陣が全ての集中力を野球に注ぎ込む。【奥田隼人】

◆平田2軍監督過去のキャンプスローガン

▼13年「心技体」 3年ぶりに2軍監督に復帰し「メディカル、フィジカル、スキル。それで金を稼ぐ」と3本の矢を掲げた。

▼14年「Go Get it」 全体ミーティングでナインに「つかみとれ!」のキャッチフレーズを明かした。「1軍に上がりたいだけじゃダメ。その手でレギュラーをつかみ取れということ」と説明。

▼19年「歌って踊れる野球選手」 2軍キャンプが始まった初日は来場者約250人。「だれかジャニーズ系を1人、作らなあかんな。歌って踊れる野球選手。やっぱり活気が出るやん。そういう意味で客を呼べる選手(が必要)」。

▼20年「ジャニーズ流で」 人気グループの嵐が活動休止することが決まっても、次々と新たなグループが出てくることに「ジャニーズはすごいよね、勉強になるよね。中堅も若い人もどんどん出てきてさ」と感心。アイドル級の台頭を阪神の選手にも期待した。

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